2016年8月14日日曜日

下町の商店街

















ここ数年で、たくさんの商店街が日本から姿を消しました。
「シャッター通り」と呼ばれるところも増え、中心地へ人が集まりました。

デパートやスーパーの台頭で、私たちの暮らしは豊かになりました。
しかしその反面、少しよそよそしいご時世になってしまったのかなと思います。

そんな中、私の地元に古き良き時代の商店街がいまだ残っています。
神戸市須磨区にある「板宿商店街」です。

















「板宿」という地名は、大宰府に左遷される菅原道真のために、地元の人々が板囲いの宿を建ててもてなしたことに由来しています。
先日のブログには、彼にゆかりの深い「北野天満宮」も掲載されていました。
そこからは、神戸の街や神戸港も一望できます(北野天満宮リンク)。

昔ながらのアーケードに、個人商店が立ち並ぶ商店街。
最盛期よりはかなり店舗数も減り、多くの店は入れ替わり、見た目も大きく変わりましたが、いまでも活気にあふれています。
およそ20年間、ここで育ってきましたが、通るたび人々の思いを感じます。
 

淀みに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて、久しく止まる事なし。
 

諸行無常を謳った鴨長明「方丈記」の一説が思い出されます。

巷で「町おこし」という言葉をよく聞きます。
ここでも、地元の方々が協力し、積極的に町おこしを行っています。
例えば、夜市や祭、「イタヤドカリちゃん」というマスコットキャラやそのテーマソングを作ったり。


















↑イタヤドカリちゃん

神戸には、板宿商店街以外にも「三宮センター街」などの商店街が数多く残っており、メディアに取り上げられることも多いです。
今回は、下町にもよいところがあるということを知ってもらい、よりたくさんの商店街を盛り上げていきたいと思って、記事を書いてみました。
 
港町・神戸といえば、華やかで国際交流豊かな三宮や元町付近がまずはイメージされますが、少し離れると、昭和の風情ある街並みが残っているというのも誇らしいことです。
港町と商店街は、あまり直接的に関係がないように思われますが、長い歴史を持つ神戸で、その歴史を生かした港町を作ると考えれば、地元商店街の活性化は必要不可欠であると思います。
源平に関する寺社仏閣も、この辺りには数多くあります。

神戸の西部エリアにも、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか?
 

0 件のコメント:

コメントを投稿