2017年1月18日水曜日

三宮と元町の由来

【三宮】
学校の授業では、日本の歴史や世界の歴史を学びます。
しかし、私たちひとりひとりのまわりにもさまざまな歴史があるのに、そんな身近な歴史を教わることはそう多くありません。
いまや神戸の中心である三宮・元町がどんな歴史を持っているのか、考えたことがありますか?











JR三宮駅付近のATMコーナーにいた犬
古代では、町の中心は三宮ではなく、生田神社そのものが中心としてありました。
その周りは生田神社の土地となっており、その中には三宮神社が鎮座します。
三宮神社とは、八柱の裔神を祭る一宮から八宮までの生田裔神八社の一つと言われ、今では八社めぐりなどが有名になっています。
生田裔神八社とは「いくたえいしんはちしゃ」と読み、生田神社を囲むように点在している八社のことです。
そして、その三宮神社から転じて、明治6年、神戸山手に新設した南北筋の道路が「三ノ宮筋」と名付けられます。
そのさらに5年後、明治11年に、「三宮町」という正式な地名になりました。
JR三ノ宮駅が初めて開業したのは、実は現在の元町駅の場所だそうです。
三宮神社の北側にありましたが、外国人居留地設置に伴い、生田川の付け替えをすることになり、国鉄高架化に伴って、東にある現在地へ移転しました。
しかし、旧国鉄三ノ宮駅付近には官公庁などがあり、政治経済の中心だったこともあり、昭和9年、三ノ宮駅跡にJR元町駅が開業しました。
【元町】
「元町」という名称は、日本各地で使用されていて、兵庫県でも正式な地名として、赤穂市、豊岡市、姫路市の3市で使われています。
え?神戸市が入っていないって?
実は、神戸市の「元町」という名称は、本当の名前ではありません。
明治7年、神田孝平という県令(県の長官)が、名前の改正を通達します。
その通達とは、簡単に言うと「町を廃止し、通りと改称すること」でした。
「海岸通」「栄町通」などとともに「元町通」という通りも存在し、そこから「元町」という名称で呼ばれるようになりました。
2つの場所の歴史を見るだけでも「実は...」が数多く隠されていたことが分かりますね!

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