2016年8月21日日曜日

至福の一杯を売る店

カフェ: コーヒー。転じて、コーヒーなどを飲ませる飲食店。

















最近のカフェというと、雰囲気や外見を重視し、おしゃれの代名詞になっています。
利用者に憩いの場を提供し、画期的なインテリアやメニューで人気を集めるお店が増えている中、限られたメニューにもかかわらず、コーヒー通なら誰でも知っている喫茶店があります。

それが「御影ダンケ」さんです。
 
神戸のハイカラな文化は、神戸港によって生まれました。
他の記事でも、神戸港とコーヒーについて書かれているので、その深い関係はすでにご存じかもしれませんが、コーヒー荷揚量は、横浜に次ぐ第二位で、消費量もかなり多いです。
三宮での買い物のあと、喫茶店でほっと一息ついた経験がある人も多いのではないでしょうか?

店内はすごくモダンで、同時にシックで、少し厳かさも感じることができます。
この雰囲気は、世界で唯一のコーヒーがあるからこそ生み出されるものだといえるかもしれません。
















壁にあるたくさんのカップは、皇室御用達と同じものを使っているそうで、隣席の方とは違うカップが出てくるほど、一つ一つにこだわっています。

では、メニューを見てください。




















これだけ?と思うような少なさですが、その分、味に自信があるという証拠だと思います。

コーヒー通なら必ず知っている喫茶店ですが、他のお店とはなにが違うのでしょうか?
実は、焙煎後の一工夫がその秘密を握っています。
一般的に、コーヒーは焙煎という行為によって、生の豆を茶色っぽいいわゆるコーヒー豆に変え、独特の風味や香りになります。

御影ダンケさんのコーヒーは、「バターブレンドコーヒー」と呼ばれており、焙煎後のコーヒー豆に、バターを染み込ませています。
世界で唯一と言われる所以はここにあり、製法を知っているのは世界で店主のみだということだそうです。
訪れた際は、コーヒーの淹れ方にも注目してくださいね。

















「バターの味はするの?」という質問がでそうですが、実はバターの味はほとんどしません。
バターを入れることにより、コーヒーによりコクと深みを出し、マイルドな味わいにしているのです。

ブラックコーヒーが少し苦手だなぁ、という人でも大丈夫だと思います。
コーヒー独特の苦味を潰してしまうのではなく、程よく抑え、本来のコーヒーの味を引き出しています。
初めて訪れる際はぜひブラックコーヒーでお試しを。

阪急御影駅をすぐ南に下ったところにあります。
初めて門をくぐるときは、少し億劫になってしまうかもしれませんが、バターブレンドコーヒーを味わうと、ついつい立ち寄ってしまいたくなる喫茶店。
その一杯が、コーヒーに対するイメージをガラッと変えてくれるかもしれませんね。












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