2016年5月10日火曜日

Infiorata KOBE


花びらをまいて、絵にするのはチューリップがかわいそうだ!と思いますか?
その質問に答えてくれたのは、受付にいたおばあちゃんでした。

















4月末から5月初めにかけて、異人館の街・北野で、「INFIORATA KOBE 2016 KITANOZAKA」が開催されました。


インフィオラータとは、イタリア語で「花を敷き詰める」という意味で、その名前通り北野坂の300mを「花びらアート」が覆っています。
絵のテーマは、すべて神戸にちなんだものになっています。





たくさんの花絵があり、その中にはメジャーリーガーのダルビッシュ選手もいます。



一見、どういう関係があるの?と思うかもしれません。
実は、北野には「ダルビッシュ・ミュージアム」があり、思い出のグラブやボールなど、100点もの品々が展示されています。
さらに驚くべきことに、オーナーはなんとダルビッシュ選手の父親です。


 

インフィオラータは阪神淡路大震災の翌年の1996年から、震災の復興のために始まりました。
およそ30万本の花を、富山や新潟から集めてきています。






















たくさんの花びらをちぎって、1つの絵にしていきます。
花びらをまいて、絵にするのはチューリップがかわいそうだ!と思いますか?
その質問に答えてくれたのは受付にいたおばあちゃんでした。


「チューリップは、花が落ちる前に切り落とさないと良い球根ができない。
そして花びらをゴミにしないためにも、終わった後、花びらシャワー(上から花びらを降らせる)をし、さらに肥料にして自然に帰しています。」





さらに「阪神淡路大震災の復興は落ち着いたが、まだまだ活性化していかなければいけない。
サイズは年々小さくなってはいるが、思いはあせません。」という言葉をくれました。

今回この取材を通して、震災はたしかに大きな被害をもたらしたけれど、そこから生まれた恩恵もあるのだと気づきました。
僕たちは、神戸を中心に震災後の活気を様々なところへ広めていくべきだと感じました。
綺麗な花で終わらず、最後まできっちりと有効利用する、エコで楽しめるイベントをどんどん生み出せていけたらと思います。

ということで、今年見られなかった人は、ぜひ来年のインフィオラータには足を運んでみてはいかがでしょうか?

















(投稿者:尾田和啓)

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